FIREが話題ですが、FIREにも種類があるのをご存知でしょうか?
サイドFIREやファットFIRE、最近はコーストFIREというのも出てきたそうです。
参考:https://adviser-navi.co.jp/watashi-ifa/column/4720/#h-60代のfire-は5種類ある
僕はその中でもサイドFIREを目指しています。
周りでも20~30代でFIREを意識している人は一定数いるんですが、サイドFIREを目指している人は珍しいのかな?と思います。
この記事では自分がなぜサイドFIREを目指すのかについて書きたいと思います。
サイドFIREとは?
そもそもFIREとはFinancial Independence Retire Earlyの略で、金銭的に独立して早期リタイアを目指すものなので、働かなくても金融資産の運用益で生活費を賄える状態がゴールです。
そのため1億の金融資産を4%の年利で運用して400万の運用益内で暮らす、のように1億近い資金を作ることが目標となります。
一方でサイドFIREは上記よりも少ない資産を築き、運用益と労働収益で生きていくことをゴールとしています。
イメージ、3000万の資産を築き、4%の年利で運用して120万を作ってそれを日々の支出にサポートとして充てるというような感じです。
と聞くと、FIREをすると労働から解放されるという分かりやすい報酬があるのに対し、サイドFIREでは引き続き働かないといけないので、メリットを感じにくいかもしれません。
サイドFIREで目指している状態は、自分の支出を大きく、「生活費」と「贅沢費」に分けた時に、「生活費」を運用益で賄い、「贅沢費」を労働収益で賄うという状態です。
生活費には例えば家賃、光熱費、通信費、普段の食費など、生きていく上で最低限に必要な支出が含まれます。一方で贅沢費には旅行やレジャーなどの趣味や娯楽、ペットに係る費用や贅沢な外食など、人生を豊かにするためにかかる支出が含まれます。
生活費を運用益で賄い、贅沢費を労働収益で賄うことができると、働くという行為が「生きるために必要な、止めることのできない行為」から「自分の人生をより豊かにするために自分がやりたいレベルまでやれば良い行為」へと昇華します。
この状態を作ることがサイドFIREを達成することのゴールだと捉えています。
サイドFIREを目指す理由
これだけ聞いて、サイドFIREに価値を感じられる人もいれば価値を感じられない人もいるかもしれません。
自分の場合、サイドFIREが合っていると思う理由は、
- そもそも、仕事はそんなに嫌いではない
- 仕事がとても好きということもないが、仕事でしか得られない体験、能力、人間関係、成長実感等の報酬には大きな価値があると思っている
- 加えて贅沢をするため、自分の選択肢を増やすために頑張ろう、というのは健全なモチベーションだと感じる
- 逆に一般的なFIREは向いていないと感じている(労働をやめてしまった場合、基本的にその時点での生活レベルが上限となるため)
といったところです。
FIREは労働を0にしよう的な文脈があると思っているのですが、0/100じゃなくてその時の自分の人生のフェーズに合わせてワークライフバランスを最適なグラデーションにできればいい、という考えが根底にあります。
サイドFIREを目指すようになったきっかけ
ちょうど1年くらい前の話になるのですが、仕事でメンタルがやられてしまった時期がありました。
病院には行かなかったのですが、周りで同じように仕事でメンタルがやられてしまった人と話した感じ、適応障害のような状況に近かったのだと思います。
とにかく気持ちが塞ぎ込んで、頭が重くなって仕事が何もできなくなってしまい、自分は何もできないと自信も完全に喪失してしまっていました。
一方で、体調を崩すまでの自分、特に就活をし始めた学生時代の自分は、仕事を自分の生きがいだと呼べるものにしたいと考えていました。
仕事を生活の中心に据え、仕事外の時間も自己研鑽をして自分のスキルを磨き、ゆくゆくは高い役職についてより高い責任のある大きな仕事をしていきたい、みたいな思考です。
いわゆるバリキャリ思考に近かったかもしれません。
とはいえ、実際に働いていく中で、体調を崩す前から本当にそれが自分にとっての幸せなのか?という疑問を抱いている自分がいました。
仕事でチャンスをもらったり、周りから期待をかけてもらったり、自分としても「若いうちに頑張っておいた方が後が楽になるだろう」、「将来後悔したくない」といった思いから自分を鼓舞して頑張っていましたが、自分の本音以上に自分を追い込んでいたところもあり、徐々にそのアンバランスさが歪みを生んでいました。
この辺りのバランスは非常に難しいところで、あるあるでもあるとは思うのですが、自分の本音にばかり向き合っていると平凡な成長しかできないですし、自分よりも優秀な人たちに囲まれて頑張ることで成長できるというのも事実だと思います。
結果として、上述したような状態になりました。
仕事を休み、元いた場所には物理的にも精神的にも帰れないと思いました。
考えを根底から変える必要がありました。
その後の復帰のプロセスの中で、自分が1つ、目指したいと思えた状態がサイドFIREでした。
これが唯一解だとは思っていませんが、今後も何が起こるか分からない状態で、選択肢を持てる状態を作りたい。
その辺りからぼんやりとサイドFIREを目指し始めました。
自分にとってのサイドFIREのゴール
ではいくらを運用に回せば自分のゴールが達成できるのか。
生活費も人生フェーズにおいて変わるので、明確には決めていないのですが、5000万を一旦の目標にキャリアアップや運用を頑張っていこうと思います。
だいたい今の生活の生活費が年間200万あれば最低限は担保されるので、5000万あれば年利4~5%でちょうど良いと考えています。
いつまでに目指すか、もガッチリ決めてはいませんが、40歳までで考えて、30歳までに1000万、35歳までに3000万くらいでふわっと目標を持っておこうかなと思っています。
人によると思いますが、厳密にここのゴールを決めてしまうことには個人的にはそんなに価値がないと思っています。
ふわっとした目標でも、そこに進んでいるプロセス自体が1つの精神安定剤になると思っており、こちらの方が価値が大きいと考えているからです。
あまりガチガチに目標を固めすぎると短期的な利益に縛られてしまう、という点もあります。
寄り道をしたり頑張る時と頑張らない時を繰り返しながら、達成できてもできなくても、ざっくり上記の時間軸でそれくらいの運用額が溜まっていたら良いなという気持ちです。
まとめ
最後がふわっとしてしまいましたが、自分のキャリアや趣味、目の前のワークライフバランスを考える上で上記の目標は一応、ゴールとしての役割を果たしています。
毎月、自分の資産も全部洗い出してスプシにログを残すようにしており、そこで進捗を追いつつ、目の前の時間の過ごし方(どこの勉強をもっとしよう、どういった挑戦をしよう等)を考えたりもできているので、個人的に良い習慣になっているのでは?と思っています。
とりあえず目の前は今の本業をやり切って実績・スキルと年収を上げ切るところが1番大事になってくるので、ここを落とさないように頑張っていきたいと思います。
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